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認定実技審査内容一覧

実技項目 発生機序 局所症状(前) (整復・固定・検査等)手順など 局所症状(後)
骨折 整復法 鎖骨骨折 転倒した際、肩部を強打し疼痛を訴え来院されました。 ※「視診」→「触診」の順で
  • 患者は頭部を健側に傾け、患肢を抱え疼痛緩和肢位をとっています。
  • 健側に比べ、患側の肩が下垂し、胸鎖関節と肩峰の距離が短縮している為に肩幅も減少しております。
  • 鎖骨中・外⅓境界部に限局性圧痛を訴え、近位骨片の後上方凸変形が見られます。
  • 肩鎖関節上方脱臼と類似してますが、本症はピアノキー症状がなく、皮下に両骨折端が触知でき軋轢音・異常可動性も確認できる為、鎖骨中・外⅓境界部定型的骨折だと思われます。
※上着を脱がせる(健側から)
  • 後上方凸変形が消失しており、減少していた肩幅も正常に戻っております。
  • 皮下に触知していた骨折端も滑らかになっており、以上の事から整復は完了したものと思われます。
上腕骨外科頸骨折 肩外転位で手を衝いて転倒した際、上腕骨近位部への疼痛を訴え来院されました。
  • 三角筋部に著明な腫脹。
  • 上腕内側から肘部・胸部へかけての皮下出血斑。
  • 肩関節外転制限などの機能障害。
  • 患部の限局性圧痛及び上腕骨の軸圧痛。
  • 前内方凸変形が見られます。
  • 肩関節鳥口下脱臼と類似してますが、本症は三角筋膨隆の消失がなく、骨頭の位置も正常な為、上腕骨外科頸骨折外転型だと思われます。
※上着を脱がせる(健側から)
  • 皮下に触知していた骨折端が滑らかになっており、患部の前内方凸変形も消失しています。以上の事から整復は完了したものと思われます。
Colles骨折 手を衝いて転倒した際、橈骨遠位端部辺りに疼痛を訴え来院されました。
  • 左手で右前腕から手部を支え、疼痛緩和肢位をとっています。
  • 背側から見て橈側転位の銃剣状変形、側方から見て背側転位のフォーク状変形、遠位骨片が回外位での捻転転位が見られます。
  • 手関節の近位1〜3cm辺りに腫脹・熱感及び限局性圧痛があります。
  • 前腕回外運動、対立運動、手関節運動が障害されています。
※上着を脱がせる(健側から)
  • 背側から見て橈側転位の銃剣状変形、側方から見て背側転位のフォーク状変形、遠位骨片が回外位での捻転転位全てが消失しており、以上の事から整復は完了したものと思われます。
固定法 鎖骨骨折
(セイヤー絆創膏固定)
鎖骨骨折
(デゾー包帯法)
上腕骨外科頸骨折
Colles骨折
脱臼 整復法 肩鎖関節脱臼 転倒した際に肩部を強打して疼痛を訴え来院されました。
  • 鎖骨遠位端部に階段状変形及びピアノキー症状が見られます。
  • 肩峰から胸鎖関節間の短縮があり、健側に比べ患側の肩幅の減少が見られます。
  • 上腕の挙上、外転運動の制限も見られます。
  • 鎖骨遠位端骨折と類似しておりますが、異常可動性及び軋轢音が触知できない為、本症は肩鎖関節上方脱臼と思われます。
※上着を脱がせる(健側から)
  • 階段状変形が消失しており、ピアノキー症状も見られません。
  • 肩幅も正常に戻っている為、以上の事から整復は完了したものと思われます。
肩関節脱臼 柔道で投げられた際に、肩の外転・伸展を強制され疼痛を訴え来院されました。
  • 三角筋の膨隆消失。
  • 肩峰部の角上突出。
  • 鳥口突起下での骨頭の触知。
  • 肩峰下の空虚。
  • 外転約30°での弾発性固定。
  • 上腕骨外科頸外転型骨折と類似してますが、軋轢音・異常可動性は触知できない為、以上の事から本症は肩関節前方脱臼と思われます。
※上着を脱がせる(健側から)
[コッヘル法]
  1. 患者を座位とします。
  2. 第一助手の方は患者の後方に立ち、整復動作時に肩部の動揺がないように両肩部を上から下へこのように(やってみせながら)把持固定して下さい。
  3. 術者は患者側方に位置し、一方の手で手関節部を、他方の手で肘関節部をこのように把持します。
  4. 上腕長軸方向に十分に末梢牽引を加え、側胸壁に付けるように内転し外旋させます。
  5. 牽引を緩めずに外旋位のまま前胸壁を沿わせるように前方挙上し、正中線を超えた辺りで患側手掌が顔面の前を通るように内旋し、健側肩部にて終了します。
  • 弾発性固定及び肩部の変形が消失しており、肩峰下の正常な位置に骨頭の触知ができ、三角筋の膨隆も正常に戻っている為、以上の事から整復は完了したものと思われます。
肘関節脱臼 肘を伸ばしたまま手を衝いて転倒し、肘関節の過伸展を強制され肘部に疼痛を訴え来院されました。
  • 肘頭が後方に突出しております。
  • 後面から見た際に、上腕三頭筋腱が索状に触れられ、肘頭高位のヒューター(Hüter)三角の乱れが生じており、前腕の短縮が確認できます。
  • 屈曲30〜40°で弾発性固定が見られ、肘関節の自動運動が不能となっております。
  • 上腕骨顆上進展型骨折と類似しておりますが、異常可動性及び軋轢音は触知されない為、以上の事から本症は肘関節後方脱臼と思われます。
※上着を脱がせる(健側から)
  • 弾発性固定及び肘関節の変形が消失しており、後面から見て上腕三頭筋腱の索状及びヒューター(Hüter)三角も正常に戻っている為、以上の事から整復は完了したものと思われます。
固定法 肩鎖関節脱臼
肩関節脱臼
肘関節脱臼
軟部組織損傷 検査法 腱板損傷 野球の投球時に肩部の痛みを訴え来院されました。
  • 大結節部に腫脹・熱感及び陥凹が見られる。
  • 棘上筋に萎縮が見られる。
  • 屈曲・外転運動の制限が見られる。
  • ペインフルアークサイン
  • ドロップアームサイン
  • インピンジメントサイン
以上3つの検査が陽性となった為、本症は肩腱板損傷と思われます。
上腕二頭筋腱損傷 倒れたバイクを起こそうとした際に肩部に疼痛を訴え来院されました。
  • (左右の肩部を観察し)患側肩部に軽度の腫脹が見られる。
  • 結節間溝部に圧痛・筋力低下を認める。
  • (健側と比べ)上腕二頭筋の膨隆が末梢に移動して見える。
  • ヤーガソンテスト
  • スピードテスト
以上2つの検査が陽性となった為、本症は上腕二頭筋長頭腱損傷と思われます。
大腿部肉離れ
(大腿直筋)
サッカーでボールを蹴った際に大腿部前面に疼痛を訴え来院されました。
  • (仰向け)(左右差を確認し)大腿前面に腫脹・熱感及び陥凹が見られる。
  • 腹臥位:膝90°屈曲→伸展時に抵抗をかける。
  • 坐位:膝関節伸展時に抵抗をかける。
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大腿部肉離れ
(ハムストリングス)
短距離走の全力疾走中に、大腿後面に疼痛を訴え来院されました。   ※健側との比較  
膝側副靱帯損傷 スキー滑走中に足を取られ、膝内側に疼痛を訴え来院されました。
  • (仰向け)患肢の膝内側に腫脹・圧痛が見られる。
  • 可動域制限もある。
※健側との比較
  • 側方動揺テスト
  • 牽引アプレーテスト
以上2つの検査が陽性となった為、本症は膝関節内側側副靱帯損傷と思われます。
十字靱帯損傷 柔道の試合中に相手の体が膝に乗り、膝関節に過伸展を強制され疼痛を訴え来院されました。   ※健側との比較
  • ラックマンテスト
  • 前方引き出し・後方落ち込みテスト
以上2つの検査が陽性となった為、本症は膝関節内側側副靱帯損傷と思われます。
膝半月板損傷 バスケットボールの試合中にジャンプシュートを打とうとして膝を曲げた時、膝を内側に入れてしまい膝部に疼痛を訴え来院されました。      
腓腹筋肉離れ ウォーミングアップ不足でテニスをしていた際、ふくらはぎに疼痛を訴え来院されました。      
アキレス腱断裂 剣道で踏み込んだ際にアキレス腱部に疼痛を訴え来院されました。      
足関節外側靱帯損傷 バレーボールで着地した際に足をくじき、足関節部の内返しを強制され足部に疼痛を訴え来院されました。      
包帯 基本包帯法 手〜肘関節部
肘〜肩関節部
足〜膝関節部
冠名包帯法 デゾー包帯
ヴェルポー包帯
ジュール包帯

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